1. はじめに
GWにヨーロッパへビジネスクラスで行きたいと思っても、日本発着は高額になりがちです。今回は、実際に調べた日本発着エミレーツ約80万円と、韓国発券SAS約47万円台を比較。差額、追加費用、50代夫婦旅行での判断基準を実体験で整理します。
2. この記事で比較する航空券の前提
この記事では、GWのスペイン旅行で実際に検討したビジネスクラス航空券を比較します。
比較するのは、以下の2つです。
| 比較対象 | 内容 |
|---|---|
| 日本発着エミレーツ航空ビジネスクラス | 同時期に調べた日本発着ヨーロッパ行きビジネスクラス |
| 韓国発券SASビジネスクラス | 仁川発着SASビジネスクラス+成田〜仁川往復アシアナ航空 |
今回の目的地はスペインです。
実際には、韓国・仁川からSASでコペンハーゲンを経由し、マドリードへ向かいました。
帰りはバルセロナからコペンハーゲン、仁川を経由して日本へ戻る予定でした。
ここで大事なのは、この記事が「エミレーツ航空とSASのサービスを完全に同条件で比較する記事」ではないという点です。
エミレーツ航空とSASでは、航空会社、乗り継ぎ地、機内サービス、ラウンジ、機材、マイル加算先などが異なります。
そのため、単純に「どちらが上か」を決める比較ではありません。
この記事では、あくまで次の視点で比較します。
- GWにヨーロッパへビジネスクラスで行く場合、いくら違ったのか
- 韓国発券SASは、仁川までの移動費を入れても安かったのか
- どのくらい差額があれば、韓国発券を選ぶ価値があるのか
- 50代夫婦旅行として、手間と快適さのバランスはどうだったのか
ビジネスクラスは高額な買い物です。
だからこそ、航空券単体の価格だけでなく、総額と満足度の両方で考えることが大切だと感じました。
3. 実際にかかった費用|韓国発券SASは1人471,680円
今回、実際に利用した韓国発券SASビジネスクラスの費用は以下です。
| 内容 | 2人分 | 1人あたり |
| SASビジネスクラス・仁川発着 | 858,900円 | 429,450円 |
| アシアナ航空・成田〜仁川往復 | 84,460円 | 42,230円 |
| 航空券合計 | 943,360円 | 471,680円 |
SASビジネスクラスの仁川発着分だけで見ると、1人あたり429,450円でした。
そこに、日本から仁川まで移動するためのアシアナ航空・成田〜仁川往復を加えると、1人あたり471,680円です。
つまり、今回の韓国発券SASビジネスクラスは、実質的に1人約47万円台で利用できたことになります。
GWのヨーロッパ旅行で、長距離区間をビジネスクラスにできてこの金額なら、かなり現実的だと感じました。
もちろん、韓国発券の場合は、仁川まで移動する手間があります。
日本発着の航空券と違い、成田〜仁川と仁川〜ヨーロッパが別切り航空券になるため、不安もあります。
それでも、総額で見たときに大きな差が出るなら、検討する価値は十分あります。
4. 日本発着エミレーツは1人約80万円だった
同時期に調べた日本発着エミレーツ航空ビジネスクラスは、1人あたり約80万円でした。
2人で考えると、約160万円です。
エミレーツ航空のビジネスクラスは、非常に人気があります。
ドバイ経由でヨーロッパへ行けること、機内サービスやラウンジの評価が高いこと、航空会社としてのブランド力があることも魅力です。
そのため、日本発着エミレーツ航空が高いこと自体は、ある意味自然だと思います。
ただ、夫婦2人でヨーロッパへ行く場合、航空券だけで約160万円になると、かなり大きな出費です。
そこにホテル代、現地移動、食事、観光チケット、eSIM、海外旅行保険などが加わります。
50代以降の旅行では、少し良いホテルに泊まりたい、現地で無理をしたくない、移動も快適にしたいという希望も出てきます。
そう考えると、航空券だけに予算を使い切るより、全体のバランスを見て考えたいところです。
今回、韓国発券SASにしたことで、航空券代を大きく抑えられました。
その分、スペインでのホテルや食事、移動、観光に予算を回しやすくなったのは大きなメリットでした。
5. 差額は1人約33万円、2人で約66万円
今回の比較を整理すると、以下のようになります。
| 比較 | 1人あたり | 2人分 |
| 日本発着エミレーツ航空ビジネスクラス | 約800,000円 | 約1,600,000円 |
| 韓国発券SAS+成田〜仁川往復 | 471,680円 | 943,360円 |
| 差額 | 約328,320円安い | 約656,640円安い |
1人あたりの差額は、約328,320円。
ざっくり言えば、1人約33万円安くなった計算です。
2人分では、約656,640円。
約66万円近い差額です。
この差はかなり大きいです。
66万円あれば、ヨーロッパ旅行では次のような使い方ができます。
- ホテルを数泊グレードアップする
- 現地ツアーや美術館・観光チケットに使う
- 食事の予算を増やす
- eSIMや海外旅行保険をしっかり準備する
- 旅行後の予備費として残す
- 次の旅行資金に回す
旅行の満足度は、航空券だけで決まりません。
もちろん、長距離フライトを快適に移動できることはとても大切です。
ただ、現地でのホテル、食事、移動、観光も旅の満足度を大きく左右します。
今回のように、長距離区間をビジネスクラスにしながら、航空券代を2人で約66万円抑えられるなら、韓国発券は十分に魅力的だと感じました。
6. 韓国発券SASが安く見える理由
韓国発券SASビジネスクラスが安く感じた理由は、いくつかあります。
大きく分けると、以下の3つです。
6.1 日本発着ではなく仁川発着で探した
まず大きいのは、日本発着だけでなく、韓国・仁川発着で探したことです。
日本発着の航空券は、GWや年末年始、お盆などの繁忙期に高くなりやすいです。
一方で、海外発券にすると、同じようにヨーロッパへ行くビジネスクラスでも、価格が変わることがあります。
今回も、日本発着だけで検索していたら、SAS韓国発券という選択肢には気づかなかったと思います。
航空券は、出発地を変えるだけで価格が大きく変わることがあります。
特にビジネスクラスは元の金額が高いため、差額も大きくなりやすいです。
6.2 出発日をGWピークより少し早めた
今回の出発日は、4月25日でした。
一般的なGW旅行では、4月29日前後から出発する人が多いと思います。
今回は、思いのほか休みを多く取ることができたため、4月25日に日本を出発し、4月26日にマドリードへ到着する旅程にしました。
GWピークより約4日早めた形です。
航空券は、出発日を数日ずらすだけで大きく価格が変わることがあります。
特に大型連休は、出発日が集中するため、ピーク日を避けられるかどうかが重要です。
韓国発券に加えて、出発日を早められたことも、価格を抑えられた理由の一つだと感じています。
6.3 2月に検索し、2月に予約した
今回の航空券は、2月に検索し、2月に予約しました。
出発は4月25日だったので、約2か月前です。
特別なセールではなく、通常価格で予約しました。
それでも、日本発着のビジネスクラスと比べると、韓国発券SASはかなり現実的な価格でした。
航空券は、直前になれば必ず高くなるとは限りません。
しかし、GWのような繁忙期は、良い条件の航空券が早めに売れてしまうことがあります。
特にビジネスクラスは座席数が限られます。
そのため、旅行日程が決まったら、早めに複数の出発地を比較するのがおすすめです。
7. 航空券代だけで判断しない|追加費用も見る
韓国発券SASビジネスクラスを検討するときは、SASの航空券代だけを見て判断しない方がよいです。
必ず、以下の費用も含めて考える必要があります。
- 日本から仁川までの往復航空券
- 仁川で前泊・後泊が必要な場合のホテル代
- 成田や羽田までの交通費
- 別切り航空券による乗り継ぎリスク
- 荷物の預け直しが必要になった場合の時間的余裕
- 欠航や遅延が起きた場合の予備費
- 海外旅行保険やクレジットカード付帯保険の条件確認
今回の場合、日本から仁川までの往復航空券は、2人分で84,460円でした。
1人あたり42,230円です。
この費用を含めても、韓国発券SAS+成田〜仁川往復の合計は、1人471,680円に収まりました。
また、行きの仁川乗り継ぎでは、成田のアシアナ航空チェックインカウンターで相談したところ、荷物をマドリードまで通しで預けることができました。
これはかなり助かりました。
ただし、別切り航空券でも必ず荷物を通しで預けられるとは限りません。
航空会社、予約内容、カウンターでの判断、システム上の可否によって変わる可能性があります。
韓国発券は安くなる可能性がある一方で、手間やリスクも増えます。
価格差だけで飛びつくのではなく、追加費用とリスクを含めて判断することが大切です。
8. 韓国発券SASで得られた価値
韓国発券SASビジネスクラスは、単に安かっただけではありません。
今回の旅では、以下のような価値がありました。
8.1 長距離区間をビジネスクラスで移動できた
一番大きな価値は、仁川〜コペンハーゲン、コペンハーゲン〜仁川の長距離区間をビジネスクラスで移動できたことです。
ヨーロッパ旅行では、現地に着いてから歩く時間が長くなります。
スペイン旅行でも、マドリード、トレド、コルドバ、セビリア、グラナダ、バルセロナを周遊したため、毎日かなり歩きました。
50代夫婦旅行では、飛行機の中でどれだけ休めるかが、現地での体力に直結します。
長距離区間をビジネスクラスで移動できたことで、旅全体の疲れ方がかなり違ったと感じます。
8.2 ラウンジを複数利用できた
今回の旅では、以下のラウンジを利用しました。
| 空港 | ラウンジ |
| 仁川空港 | Korean Air Prestige Lounge |
| コペンハーゲン空港 | SAS Lounge |
| バルセロナ空港 | Sala VIP Pau Casals Lounge |
仁川空港では、Korean Air Prestige Loungeを2カ所利用しました。
広くて快適で、食事もあり、シャワールームも清潔でした。
コペンハーゲン空港のSAS Loungeは、北欧らしく落ち着いた雰囲気でした。
バルセロナ空港のSala VIP Pau Casals Loungeも、帰国前にゆっくり過ごせて助かりました。
我々は、空港やラウンジで過ごす時間も旅行の一部として楽しんでいます。
そういう人にとっては、韓国発券SASは単なる移動手段ではなく、旅の楽しみを増やしてくれる選択肢でした。
8.3 機内食やワゴンサーブも楽しめた
仁川〜コペンハーゲンのSASビジネスクラスでは、機内食も楽しめました。
メイン料理は複数から選べ、私はグリルチキンを選びました。
前菜はワゴンで席まで持ってきてくれ、その場でサーブしてくれました。
トレーで一括提供されるだけではなく、ワゴンから料理を見ながらサーブされるのは、ビジネスクラスらしい特別感がありました。
着陸前には朝食もあり、コペンハーゲン到着後の乗り継ぎに向けて体を整えることができました。
9. 日本発着エミレーツを選ぶメリットもある
ここまで韓国発券SASの費用面を中心に書いてきましたが、日本発着エミレーツ航空を選ぶメリットもあります。
韓国発券SASが安かったからといって、誰にとっても最適とは限りません。
日本発着エミレーツには、次のようなメリットがあります。
- 日本からそのまま出発できる
- 仁川まで移動する手間がない
- 別切り航空券の不安が少ない
- 荷物の通し預けや乗り継ぎの心配が少ない
- ドバイ経由というわかりやすい旅程
- エミレーツ航空のサービスを楽しめる
- 乗り継ぎやトラブル対応をシンプルにしやすい
特に、日程に余裕がない人、乗り継ぎが苦手な人、別切り航空券に不安がある人は、日本発着の航空券を選んだ方が安心です。
また、エミレーツ航空そのものに乗りたい人にとっては、金額だけで比較するべきではありません。
飛行機や航空会社も旅の楽しみの一つです。
「多少高くてもエミレーツに乗りたい」という人は、日本発着エミレーツを選ぶ価値があります。
一方で、私たちの場合は、航空会社に強いこだわりがあったというより、長距離フライトをビジネスクラスで快適に移動したいという目的が大きかったです。
そのため、今回の差額であれば、韓国発券SASを選んでよかったと感じています。
10. いくら差があれば韓国発券を選ぶべきか
今回の実体験から、私の判断基準はかなりはっきりしました。
日本発着との差額が1人30万円以上あるなら、韓国発券SASを前向きに検討します。
理由は、仁川まで移動する手間や別切り航空券のリスクを考えても、1人30万円以上の差があれば十分に価値があると感じたからです。
成田〜仁川は約2時間のフライトです。
私たちにとっては、この移動時間は許容範囲でした。
もちろん、仁川まで行く手間はあります。
ただ、空港内やラウンジを楽しむことも旅行の一部と考えているため、そこまで大きな負担には感じませんでした。
むしろ、仁川空港やコペンハーゲン空港のラウンジを楽しめたことは、旅の満足度を上げてくれました。
ただし、差額が小さい場合は話が変わります。
たとえば、日本発着との差額が1人10万円程度であれば、私なら日本発着を選ぶ可能性が高いです。
別切り航空券、仁川までの移動、乗り継ぎリスクを考えると、差額10万円では少し悩みます。
目安としては、次のように考えています。
| 日本発着との差額 | 判断 |
| 10万円未満 | 日本発着を優先しやすい |
| 10万〜20万円 | 日程や航空会社次第で検討 |
| 20万〜30万円 | 韓国発券もかなり現実的 |
| 30万円以上 | 韓国発券を前向きに検討 |
これはあくまで私の基準です。
乗り継ぎが苦手な人や、日程に余裕がない人は、もっと大きな差額がないと韓国発券を選びにくいかもしれません。
逆に、ラウンジ好きの人や、空港時間も楽しめる人なら、20万円台の差額でも十分魅力を感じる可能性があります。
11. 50代夫婦旅行で考えたい判断基準
50代夫婦旅行でビジネスクラスを選ぶ場合、単純に「安いか高いか」だけでは判断しにくいです。
大事なのは、旅全体の満足度です。
特にヨーロッパ旅行では、現地で歩く時間が長くなります。
スペイン旅行でも、王宮、美術館、大聖堂、旧市街、アルハンブラ宮殿、サグラダ・ファミリアなど、観光地を歩く場面が多くありました。
長距離フライトで疲れ切ってしまうと、到着後の数日間に影響が出ます。
その意味で、長距離区間をビジネスクラスにできる価値は大きいです。
ただし、韓国発券にすると、移動の手間や乗り継ぎが増えます。
50代夫婦旅行で韓国発券を検討するなら、以下の点を考えておくとよいです。
- 休みを多めに取れるか
- 仁川までの移動を負担に感じないか
- 乗り継ぎ時間を楽しめるか
- ラウンジで過ごす時間が好きか
- 別切り航空券のリスクを理解できるか
- 欠航や遅延時に落ち着いて対応できるか
- 価格差が十分にあるか
私たちの場合は、空港やラウンジを楽しむのも旅行の一つと考えています。
そのため、韓国発券SASは合っていました。
逆に、空港での待ち時間が苦手な人や、できるだけシンプルな旅程を好む人には向かないかもしれません。
50代夫婦旅行では、無理をしないことも大切です。
いくら安くても、不安や疲れが大きすぎる旅程はおすすめしません。
価格差、体力、日程、安心感のバランスを見て判断するのがよいと思います。
12. まとめ
今回のGWスペイン旅行では、日本発着エミレーツ航空ビジネスクラスと、韓国発券SASビジネスクラスを比較しました。
同時期に調べた日本発着エミレーツ航空ビジネスクラスは、1人約80万円。
一方で、実際に利用した韓国発券SASビジネスクラスは、成田〜仁川往復のアシアナ航空券を含めても、1人471,680円でした。
差額は、1人約328,320円。
2人では、約656,640円です。
約66万円の差が出たことを考えると、今回の韓国発券SASはかなり満足度の高い選択でした。
もちろん、エミレーツ航空とSASでは、航空会社もサービスも乗り継ぎ地も違います。
日本発着の安心感を重視するなら、エミレーツ航空を選ぶ価値もあります。
しかし、私たちの場合は、長距離フライトをビジネスクラスで移動できること、ラウンジを楽しめること、総額を大きく抑えられることを重視しました。
結果として、欠航トラブルがあっても総合的には満足しています。
日本発着との差額が1人30万円以上あるなら、韓国発券SASビジネスクラスは前向きに検討する価値があると感じました。
GWや年末年始など、日本発着の航空券が高くなりやすい時期こそ、仁川発着も含めて比較してみるのがおすすめです。
